ナビの北海道旅行記2003 パート1
今年の俺のツーリングってのは自宅の出発から到着まで6日までしかない。もちろんフェリーを使えば、往復で2日間はフェリーの中なので実際北海道を旅するのは3泊4日しかないことになる。出来ることならば、あと1日欲しいところだけど、これは絶対無理だ。

そこで俺は考えた。往復飛行機でのスカイツーリングで旅をしようか?でも自分とバイクを送るってだけで軽く10万という金額がかかって 俺的には とてもとても行けそうにない。ところが 他の手段をネットで検索すると海運会社で無人航走っていう 貨物船に格安でバイクだけでも送れるらしい。

一番安いのは近海郵船で釧路まで13000円ほど。但し条件があって、航走する船の当日午後7時までに東京フェリーターミナルに自走で来ること。また釧路港では到着日に引き取りに来ることが条件。また荷物の積載は認められず、ヘルメットも預かってくれない。特に釧路港では埠頭に置きっぱなしであるので、その日に来れないと盗難などの責任は取れないとの事を言われた。

日程を調整して土曜日に到着する船に合わせて羽田ー釧路のJAL航空券を購入。そして荷物は、いつものモシリバに宅配便で送っておいた。これで、その日はフェリーでの宿泊が標津まで先に行けることになる。そしてお盆を利用して7日の旅にアレンジしてみた。

夏のツーリングには連れには了解済み!お土産だけ買ってくれればそれでいいらしい!なんたる天女さま!それでは夏のツーリングがはじまります。
8月9日
前日から台風の影響で、関東も凄い雨に見舞われた。朝4時に目覚めて窓から外を見る。多少の風が吹いているが雨は降っていない。テレビを見てみる。まだ近畿地方に台風10号が上陸しているらしい。
「あちゃ〜!これからかよ!北海道は。」出来ることならば一晩の内にオホーツク海に抜けて欲しかったな!まあ!こんな事言ったて始まらない。始発電車に間に合うように、ヘルメットとタンクバックを持って連れを起さないように、、、そ〜〜〜と家を出る。駅までは風が吹いているだけだから良かったんだけど、ホームで電車を待っていると大雨になってきた。

「ウッソ〜!参ったな!」で、始発電車に乗車。こんなに早朝なのに そこそこ乗客がいるのには驚いた。いったい何処へ行くんだろう。でも変な奴が乗ってるな!って思うかな?だってツーリングジャケットにヘルメットとタンクバックを持った奴が乗ってるんだもん。何度か乗換えをして7時に羽田空港に到着。

警備しているお兄ちゃんに
「ヘルメットは機内持ち込みできますか?」って聞いてみた。OKらしい。物騒なもんじゃないけど違和感があったから、、、。チェックインして荷物検査を終えて待合所で待つ。同じ方面に飛ぶ、三沢や青森、そして俺の乗る釧路はみんな天候調査中だって!
「ヤバイな!ただでさえ台風が近づいて来ているんだから仕方ないんだけど、、、。」どれも搭乗手続き時間を過ぎているんだけど、だんだんビビッてきた。行ける行けないではなくて、先に送っているバイクが心配になってきた。

やがて案内放送が、、、
「三沢行き、及び青森行きの飛行機は、空港の天候が回復見込みがないので欠航になります。
お持ちの航空券は〜〜〜引き続き釧路行きはお待ちください!」
だって!該当する乗客の方はガッカリして引き上げていった。

「あちゃ〜!もしかして釧路もかな?せめて帯広、最悪札幌でもいいから飛んでください!」って心のなかで祈った。

そして俺の番!
「釧路行きのJAL○○便は天候の回復が見込まれますので、出発いたします!」

「やった〜!助かった〜〜!」近くの人たちみんなで拍手した。本当に嬉しかった。結局20分遅れで離陸。一路釧路へ!台風の速度が遅いのが幸いしたみたい。でももしかして今日フェリーを予約していたら欠航になっていたりして、、、!俺って悪運強いかな?

着陸態勢に入ると濃霧の中に飛行機が突入していった。
「オイオイ!景色全く見えないけど、、、墜落しないよな!」でも別に問題なく到着。機内預けはないのでヘルメット、タンクバックを持って、そのまま外に出る。まずは釧路駅までバスに乗って、釧路駅からタクシーで埠頭に向かおう。釧路空港は市街からかなり離れているので、空港でタクシーにのったら料金が高いと考えたからだ。これだと時間のロスが多いけど金かかっているから仕方がない。

約50分かけて釧路駅へ。バスの車内からいつもの?光景を見る。自分で運転しない分新鮮に見える。駅で今度はタクシーへ。釧路埠頭に行ってもらう。
「台風で欠航になっちゃうんじゃないかと ビビリましたよ!」って運ちゃんに話すと、
「でも今は欠航も少なくなったよ!」って話してくれた。釧路空港は白糠に近い丘陵地にあるので、霧の発生が多いらしい。以前は終日欠航も珍しくなかったけど、今は着陸誘導装置を設置しているから、そこそこの霧なんて問題ないんだって!
「へえ〜!いいこと聞いたな。」

ただ埠頭の場所はタクシーの運ちゃんも知っているんだけど、バイク置き場が判らない。ウロウロ走ってもらってやっと発見。我が相棒と久しぶりの対面!
「逢いたかったぜ!」受付を済ましてキーを返してもらって、いざ出発!って訳にはいかなかった。雨が強くなってきた。確実に今日から明日にかけて台風は北海道を通過する。もうバイクじゃ何もできないのは判りきったこと。そこで中標津のトヨタレンタカーに電話して1日借りることに決めた。もし明日暴風でも吹いているならば車で遊びに行けばいい。電話するとマニュアル車が1台あるとの事。さっそく予約。今、釧路だから夕方5時前に到着する旨連絡してバイクも預かって欲しいと話しておいた。

合羽を着て初めて出発。
「イナズマ君のヨシムラサウンドは最高!」たとえ人気ないバイクでも自己満足にひたればそれでいい。
まず白糠方面に走る。ちょっと早めの昼食を摂りに道の駅「しらぬか恋問」に向かう。ここは何度かトイレ休憩とかで寄った事あるけど、レストランに行った事はなかった。是非食べてみよう。めざすは豚丼!帯広じゃないのに何で?って思う。でも、知る人にはかなり有名らしい。

テーブルに着席して豚丼を注文。しばらくして出てきた豚丼をみて生ツバが出た。旨そう!さっそく食べてみる。
「あんぎゃぉ〜〜ちょ〜うめぇ〜〜っす!」肉が柔らかくジューシだ。肉の下にご飯があるんだけど(あたりまえだよ!)さらに下に肉がコンニチワ!だって!つまり2段重ねな訳。これには驚いた。結局7枚(だっかかな?)の肉が入っていた。すんごいボリューム!さすがに
「余は満足じゃ!」の気分。食べ終わって丼の底に当たりのマークがあったら何かくれるらしいけど、当たらなかった。

合羽を着て再度出発。こんなに豚肉の量があるとは思っていなかった。実は続けてもう1件行きたい所があったんだけど、、、何とかなるかな?さっきバスで走った国道を今度は「バイクで走る。
「車やバスは屋根ついているから楽だなあ!」俺って最初から雨だもん。
市内のホクレンでガソリンを給油しながらネコタマの場所を聞いて、教えられた場所に向かう。千歳空港や女満別空港で売ってはいたけど、決められた4個セットしかなかった。ならば本当の店に行って買ってみようと思った訳。本来の名前は「ねこのたまご」いろいろな味の生クリームにフワフワのお餅で包んであるお菓子。釧路ではポピュラーでみんな知っているらしい。まあ、ロッテの雪見大福っていうアイスを連想すれば判るかな?

大雨の中無事到着。場所は新富店。店内には20種類はあるかと思える「ねこのたまご」が!1個1個チョイスして購入。今食べる訳じゃないから冷凍を購入した。宿に到着する頃には柔らかくなっているかな?タンデムシートにくくりつけて出発。落ちるなよ!
国道391号線に入って、本日2回目の昼食を無理に摂る。(俺って何なんだか、、、)
JR釧網本線遠矢駅そばに南蛮亭というレストランがある。ここのザンタレ定食を食べに行く。北海道では鳥のから揚げをザンギと言う。それを甘酢のタレでからめたのをザンギのタレ⇒ザンタレと言うらしい。釧路では一般的だったんだけど、今では外食で食べられる店も少なくなってきた。俺的にリサーチすると南蛮亭しか見当たらなかった。ここはメニューが沢山ある。ちょっと迷ったけどやっぱりザンタレ定食をオーダー。
出てきたザンタレ見てビビッタ!
「話には聞いていたけどマジすか?」どう見たって俺こんなに食えないよ!ただでさえ、さっき豚丼の量が多かったんだもん。でも口にしないと失礼になるので食べる。

「ん?旨い!結構行けるじゃん!」甘酢のタレが油のしつこさを抑えているみたい。隣ではスパゲッティーを頼んだ人があまりの量に苦しがっていた。ここって何でも量が多いのかな?確かにスパゲッティーの量も半端じゃなかったもん。

俺も半分食べた頃箸が止まった。
「はぁ〜俺 限界っす!ハンパないっす!お茶が美味しいっす。」少し休憩しよう。お客さんも少ないし。一仕事終わったお店のおばちゃんが
「バイクって雨だから大変ねえ!」って話しかけてきた。時々ライダーが食べに来るらしい。でも凄い量なので聞いてみると鳥のモモ肉500グラム使っているんだって!そりゃ食えないわ!かなり持久戦に持ち込んだつもりだったけど2切れ残して完敗!お店の人に
「ゴメンナサイ!わたす、、食べきれましぇんでしたぁ〜〜!」って謝って店を出た。う〜気持ち悪!しっかり朝食抜いてきたのに意味ないじゃん。

さ〜て、このまま中標津に行こう。この雨じゃ何処行っても辛いだけだもん。しばらく走ると細岡の看板を発見。細岡展望台は、ここを左折すれば行けるんだけど、そんな気分じゃない。問答無用でパス!標茶から道道13号線で春別方面に向かう。
この先左側には多和平があるんだけどなあ〜天気良ければ絶対寝転びたいところだ。雨がだんだん強くなってきた。対向車のタンクローリーとすれ違うとバシャ!って水をかけられた。
「ひさ〜ん!でもって冷て〜!もう最悪な日っす!」

俺のイナズマ君は油温計を装着しているんだけど、摂氏45℃だって!あれ?いつもは90℃位の表示なのに、、、いかに寒いかが判る。でもこんな温泉みたいな温度じゃエンジンにヨロシクない。丁度覆道があったので雨を避けて停車してアイドリング。だんだん温度が上がっていく。一応100℃まで上昇したのを確認して出発。でもすぐ60℃くらいまで下がってしまった。ツーリング終わったらオイル交換しなくしゃ劣化が早いな!

5時前になって中標津空港近辺に来た。トヨタレンタカーは空港の近くだって聞いていたので、警備のおっちゃんに聞いてみると、すぐ分かった。今日から明日の夕方5時位までレンタカーを借りる。受付で手続きをして完了。バイクはガレージに入れさせていただいた。これでイタズラの心配もない。本当は申し訳ないので事務所の裏でもよかったんだけど。24時間の愛車はプラッツ。まあ十分だ。排気量を聞いたら1000ccだって!笑っちゃった。だって俺のバイク1200ccだもん。生意気に4名も乗車できるし、、、。

ここから川北を経由してモシリバへ向かう。
「久しぶりのマニュアル車なんで楽しいじゃん。」それに車の夏の北海道ドライブってこんなに楽なのね!初めて知った。大雨の中モシリバに到着。ご夫婦で出迎えてくれた。車なので合羽は脱いであるけど、大雨だったからツーリングジャケットはもちろん、下着まで湿っていた。ブーツの中は池状態になっていて歩くとグチュグチュ音がする。とにかく気持ち悪い。

石油ファンヒータを用意してくれていたのでジャケットと靴を乾かす。そして風呂に入る。あ〜暖かい!夕食は、隣でご家族の方と一緒になる。子供たちが賑やかだった。これって微笑ましい!
食後焼酎を飲みながらご家族と談笑する。
あ!そうだ、「ねこのたまご」あったんだっけ!部屋に行ってデジカメ持参でリビングに戻る。子供たちに
「お兄ちゃんの お仕事手伝ってくれないかな?」って「ねこのたまご」を開く。でまずは何枚か撮影。これでOKだ。

「な〜に?何すればいいの?」って言われたので、
「このお菓子食べて美味しいか聞かせて?」って言うと喜んで食べてくれた。ついでにご両親にも勧めた。俺も1個食べたし。もっとも撮影の為に買ったようなもんで、こんなの一人で食べきれる訳ないもんね。この子達のおかげで助かった。でも俺的にも美味しかった。十分解凍してあってヒンヤリ冷たい。

明日は天気しだいでは薫別温泉に行こうと考えた。レンタカーなので多少の足場が悪くても行けるかもしれない。もっとも大雨ならば、それも中止するけど。それも早朝5時くらいに出発して。朝食には戻るつもりだ。そのために早めに休ませて貰おう。
それではお休みなさいzzzzzzzzzzzzzzz
8月10日
目覚まし時計を午前5時にセットしていたので(準備がいいでしょ!)強制的に目が覚める。すご〜く良く晴れている。昨日のうちに台風はオホーツク海に抜けたんだろうか?どっちにしてもラッキーだ。忍び足でモシリバを出て行こうとすると奥さんが出てきて鈴を渡してくれた。いわゆる熊よけの鈴だ。ありがたく拝借する。他に起きた人はいないみたい。迷惑だもんね。
スタートして崎無異橋を渡る。川の水が、、、いや川幅が4倍くらい広がっている。こんな川見たことない。すんごい水だ。それに清流ではなくて泥水だった。こりゃ川に落ちたらひとたまりもないな!薫別トンネルを越えて近道をすすむ。あ!虹だ!!
「すご〜い綺麗!それも2重になっている。こんなの見たことないぞぉ〜〜〜」(写真上部にうっすらと虹がかかっているのが判りますか?)

舗装からダートになると予想した通り道の中央のワダチが川状態になっていた。それも、すんごい流れ!
「こりゃバイクじゃ来れないよ!」一応路肩はしっかりしているんだけど、あと少しってところで笹が道を塞いで先が見えない。強行突破も考えたんだけど、こんな所で死んじゃうのもシャレにならない。ってんで撤収!ここまで来てるのに残念だ。

じゃ川北温泉に行こうか!何とか崖から落ちないようにUターンをして引き返す。すると対向してくるバイクが、、、。岐阜ナンバー(だったと思う)のZRX1100じゃん。よ〜くここまできたもんだ。手を上げて停止を促す。
「この先危険だから引き返したほうがいいよ!」って話してあげた。オフロードマシンならば何とかなるけど200Kgもあるロードバイクじゃ危険だよ!この先コンクリートの橋があるからUターンした方がいいとアドバイス。ここまで来たからには行ってみたい気持ちはあるんだろうな。ちょっと待っててあげたけどUターンしてくる形跡はなさそうなので先に出発した。多分無理して行っちゃったのかな?

今度は川北温泉に向かおう。道道にでて忠類川を渡る。これもすんごい流れ!いかに降雨が凄まじかったかがわかる。古多糠を過ぎて国道に入り金山をめざす。
「あちゃ〜!林道通行止めじゃん。参ったな!ゲートが閉まっているじゃねぇっすか。」結局俺は何をしにきたんだろう。虹を見に来ただけかい?悲しいなあ!そのまんまモシリバに到着。

ご家族と一緒に朝食を摂って、何処もダメだったって話をした。今日はご家族で釣りをするらしいけど、、、大丈夫かなあ!もっとも時間がたてば水も引くか!今日は晴れているけど俺はこのままレンタカーで廻ろう。中々ドライブなんて出来ないもんね!食後一服して出発。服も完全に乾いていた。あ〜気持ちいい。まず羅臼に向かう。車だと視界がいいせいか(バイクよりも)意外と景色がいい。バイクじゃ通り過ぎちゃう光景も見れる。
羅臼展望台に行ってみる。ここは羅臼の市街が一望できる。売店でソフトクリームを買って食べる。美味しい。ここは快晴ならば国後島が見えるんだろうけど、ちょっとあれ?このアングルって
「北の国からの一場面で登場しなかったけ?」そう俺は「北の国から遺言2002」は見ていた。それならばロケマップを貰っていろいろ行ってみよう。(詳細は「ちょっと北の国から」のカテゴリーをごらんください。そのため写真の掲載は最小限にさせていただきます。)おじろ橋や高村水産、羅臼漁港、スナック再会などなど、、、とにかく近場にいろいろなロケ現場がある。
「デジカメでよかった〜!1眼レフだったらフィルムが何本も必要じゃん!」パシャパシャ撮っちゃった。

さーて知床方面に行こうか。っと、コンビニに寄っていこう。それも「あずまや」結がバイトしていたコンビにだ。これはロケセットではなく本物のコンビニ。電池とパンとコーヒーを買っていこう。ここのオーナーさんもテレビにちょっと出演していたんだよね。やがて標高が高くなるにつれて車の力が落ちてくる。そりゃそうだ。1000ccなんだもん。でもマニュアル車だからシフトダウンとかできて楽しい。久しぶりだな。こんなドライブなんて。だんだん雲が厚くなってとうとう雨になってきた。朝は虹が出てたのになあ!でも楽!!
「だってワイパーを動かせばいいだけだもん。」バイクだったらどこか平地を探して合羽を着て、、、なんていらないもん。
「やっぱり贅沢だよ!レンタカーは!」なんちゃって。結局峠は雨!だから通過。俺って何度通過すりゃいいのかな!スカッと晴れた峠をみせてほしいなあ!峠を下りても霧雨は止まない。知床ネイチャーセンターに寄る。ここは近年出来たのだろうか?それとも俺が知らなかったからだろうか?でも建物は新しい。駐車場に入ると多分80%がレンタカー!すんごいね!この時期に来たことなかったんで、あんまり深く考えていなかったんだけど、カムイワッカ方面はシャトルバスを利用しないと行けないらしい。

内部は写真やパネルで知床の紹介をしていた。ダイナビジョンで知床の映像を見られるらしいけど時間が半端!1時間に1回しかやってない。土産店ものぞくけど、たいしたものはない。でも摩周メロンが1玉2000円だって!
「はちゃ〜俺の知っている農家なら夕張メロンだけど3個買えちゃうよ!」何枚かのパンフレットを貰って出発。ここからウトロ市街まではすぐだ。お昼前だけど昨年お世話になったボンズホームに寄ってみよう。
イメージは昨年来ただけあって、そのまま。店内に入るとマスターが料理を作っていた。さっそくカレーライスをオーダー。昨年も食べてみたかったんだよね!ただ宿用の食事だからカレーは出なかった。
出てきたカレーライスを食べる。
「はぁ〜とっても美味しいっす。」ちょっと辛かったけど、、。でも俺的には問題ない辛さ。何たってジャガイモが美味しい。食後アイスコーヒーを飲みながらマスターに昨年泊まった事を話してシベリアンハスキーの「そら」の事やネイチャーボートの事などで盛り上がった。今年はボートの欠航率は少ないらしい。残念だな!

会計を済まして「そら」を撮ろうと思ったら散歩に出かけたらしい。
「あちゃ〜!ナデナデしてあげたかったのに。」アイツはとってもカワイイもんね。仕方がない諦めるか。いつの日か撮影できればいいや。
ウトロを出発し原生花園辺りで引き返し中標津に戻ろうか。何たって今日の午後5時にはプラッツを返却しなくしゃならないから。途中オシンコシンの滝に到着。駐車場が満杯だ。待っててもしかたがないか、、、いいや通りから撮影して出発しよう。(標識が逆向いてるのが判ります?これって車道から撮ったんです。)でも水量はあるけど泥水じゃなくてよかった。こんな滝で泥水だったら観光客はガッカリしちゃうもんね。もっとも
「今となっては俺にとっては ただの滝でしかありませんけど、、。」今度上からの撮影にチャレンジしてみようかな!

何でも旧道が上を通っているとの事。写真では見にくいけどコンクリートの壁が上部にあってガードレールが見える。どれくらい悪路なのか行った事ないので判らないけどオホーツク海が見渡せるらしい。近年行ってみたいなあ!
特に時間をかけるまでもなく出発。斜里駅に行こう。ここは近年知床斜里という駅名に変わったんだよね。少しは知床の玄関らしく駅前は賑わっているかと思ったんだけど、特に変わった事はなかった。

硬券の切符を販売しているかと思ったら売っていなかった。そのかわりオレンジカードを購入。少しは駅に貢献しなくしゃ。列車は当分来ない。待ってるだけムダだね。
そこそこパンフレットを頂いて見てみる。東京往復切符なんてのがあって、けっこう安い。逆のバージョンだったら俺も助かるけど、絶対量が違うもんね。そこそこ安くして利用を促進するつもりなのかな?
「是非東京にも地元のみなさん、お越しください。案内も何もしないけど、、、」(あったりまえだよ!)

線路にほぼ並走していって止別駅に到着した。ここは無人駅だけど、元有人駅だった頃の駅事務室を利用して「えきばしゃ」なる喫茶軽食を提供してくれるお店がある事で有名。偶然空席があったのでねぎラーメンをオーダー。
「うわぁ〜ここのも美味しいな!」(俺って昼は何食食べるんだよ!)

ここのラーメンを食べた事によって全ての無人駅を制覇した事になる。藻琴、北浜、止別、よくも行ったもんだ。ただし途中の浜小清水は、あえて除外した。ここは道の駅を併設してあって、近代的な駅に変わったので俺の趣味じゃない。
「誰か行ったら教えてね!どんな味だったか!」
食べ終わって店を出る。しばらく原生花園まで国道を走る。で、いままで気になっていた所を探しに行く。それは「キタキツネ物語」のロケ地。確か昭和50年くらいにサンリオが出した映画で流氷に乗ってやって来た一匹のキタキツネ(フレップ)がメスのキツネ(レイラ)と一緒になって5匹の子供を生む。そして自然の中での生活を撮影した映画だ。これが翌年NTV系列でテレビ放送されたときかなりの(確か40数パーセント)視聴率を得たという。

近年「千と千尋の神隠し」がテレビで放送されて視聴率が更新されるまで実に20年以上もの記録を続けていた。但し、感動とウラハラで、同じ場所で人間が近くにいて撮影出来るわけないとか、似たようなキツネを使ってあたかもファミリーに仕立てているとか噂がたった。そして子供達が親離れして独り立ちすると猟銃で撃ち殺したり、ハッパで爆殺したり、スノーモービルで追いかけ回したりと、けっこうデンジャラスな残酷な行為が批判を浴びて、それ以来テレビには一切登場しなくなった。(一部地方局では放送されたらしいですけど)

さて20年以上も前のこと、知っている人はどれくらいいるだろうか?一応DVDを持っていたのでプリントアウトして、近所を聞き込みしていった。だ〜れも知らないみたい。ただロケは小清水町ってのは確実(テロップに載っていた)なので、雰囲気で砂浜を撮るだけしかできなかった。もっと準備をしなくっちゃね!
さあ内陸部に入って帰らなくちゃ!国道391号線から道道111号線5に出る。途中「みどり」という駅に寄る。ここは特に有名でも何でもない駅。ただマニア的に見ると知床斜里方面方の列車の大半はここ「みどり」駅で引き返すので何かあるのかな?って思っていた訳!この先釧路方面は5本程度しかなく残りはみんなここが終着なんだけど、駅員がいる訳でもなく、、何だろう。地元の人が掃除をしていたので、疑問を話すと意味を理解できた。

この先の駅は川湯温泉なんだけど、20数キロ離れているので生活圏が違うとのこと。つまり、ここ「みどり」駅近辺の集落の方は列車を利用しても斜里や網走方面には行くけど、標茶、釧路は行く事はめったにないらしい。だからJRもここで運転を打ち切っているらしい。実際、みどりー川湯温泉間を利用する人は旅行者かマニア位なもんだって!
「なるほど、、、!だからマニア泣かせの区間なんだ。」
神の子池までもう少し。看板を発見右折してダートを走る。以前冬チャレンジしたときビッツで走れなかった場所の写真を持ってその場所を見つけて撮影する。(左右の写真はほぼ同じ場所で撮影しました。左の立ち木や右の斜めの木の枝が判りますか?かなり変わるものです。)
この先池まではだいぶある。冬は断念したのは正解だった。今回は駐車場までスルーで行く。けっこう車が多い。もう隠れたスポットではなくなってきたのかな?
駐車場で車を止めて撮影する。実際97年に来たので池の神秘さはあまりないけど、ひょっとしてイメージが変わったかな?って思ったためだ。
「相変わらずコバルトブルーがきれいじゃん。」池の中ではオショロコマだったかな?魚が悠々と泳いでいる。ここは禁漁区だから安心していられるわけだ。

水温は年間を通して8度。ってことは、もし厳冬期に来れたら温かく感じるんだろうか?益々
「冬に行ってみたいなぁ!」

かなり時間を費やしてしまった。そろそろ中標津に戻らないと店が閉まってしまう。養老牛温泉や開陽台の看板を見ながら中標津空港に向かう。

中標津の市内に入ってガソリンを満タンにして驚いた。リッター18Kmだって!
「俺のバイクより燃費いいじゃん!何か納得できないな!」やっと車を返却。念のため合羽は持ってきたんだけど着る必要はなかった。ラッキー!久々バイクの加速感を味わう。
「ヤッホ〜これはこれで すんごく楽しいっす!」でモシリバに到着。すると、今日は俺入れて14名だって!家族ずれやカップルが泊まるらしい。あちゃ〜!俺部屋で一人大人しくしてようかな?かなりの大人数じゃん。

案の定俺一人で鉄板を囲む。何だか空しかった。時間をずらせてもらえば良かったかな?それにソロライダーがいればまだ会話が進んだのに。誰とも会話をすることなく食事終了。部屋でくすぶっていたけど、酒を飲みたくて食堂に再度行く。男性ばかりで簡単な宴会が行われた。これは楽しかった。でも早めに休むか。ってんで就寝する。zzzzzz
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